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若水は月の水

今ではそれほど聞かれませんが、元旦には「若水(わかみず)迎え」という行事(風習)があります。


「若水」とは
元旦に初めて汲む水。1年の邪気を除くとされ、この水で年神への供え物や家族の食べ物を調える。《季 新年》【大辞泉】

のことで、これを飲んだり料理に使ったりすることで無病息災や長寿、一年の無事を祈るのが若水迎えです。

「なるべく遠いところの水を持ってくるのが良い」とされたり、「汲みに行く際には誰に会っても会話をしてはいけない」とされたりするなど、独特な「ルール」が見られます。
こういう行事や決まりごとの起源はどういうところにあるのだろうと調べてみたところ
「つきのこよみ/和暦でゆるり。」というサイトに若水のことが詳しかったので一部引用させていただきます。

満ちては欠け、空から姿を消しては再びまたあらわれるという循環を繰り返す月の姿に、かつての日本人は死と再生を見た。(中略)

月には若返りの力をもった水が存在しているという、かつての日本人の月に対する再生信仰が、ここにはっきり見てとれよう。

 どうやら正月の「若水迎え」で井戸からくみ上げる「若水」とは月の水の象徴であり、これを飲むことで若返る、いわば再生を得ることができるという思考が、この習俗の根底にあるようだ。若水で「生」を新たにする、すなわち邪気を払い、まだ穢(けが)れていない真新しい「とき」を迎えようというのが、「若水」「若水迎え」の本質的な意味といえるだろう。しかもこれが万葉集に詠まれているという事実は、「若水」が相当に古い歴史をもつことをうかがわせる。


寒い冬を終え、周囲の樹々や草花に新たな生命が芽吹き出す春。いまも昔も気持ちをワクワクさせる、希望に満ちた季節がはじまる時期に迎える新しい年の朔は、なるほど再生を寿(ことほ)ぐ日であったのだ。

 

若水とは月の水のことだったようです。
「月に水なんてないよね」というのが現代人の常識だったわけですが、これがわずか2か月ほど前に覆されました。NASAが、月に関する「エキサイティングな新発見(an exciting new discovery)」について日本時間10月27日1時から発表を行うと予告した、というニュースを読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

NASAが「エキサイティングな」と銘打つのは稀なことらしく、私など「ついに宇宙人の基地を見つけたか、あるいは月に古代文明が」とワクワクしながら当日深夜に見に行ったのですが、その新発見とは「月に水分子があったぜ!」ということだったので、その時にはちょっと拍子抜けしてしまったことを覚えています。


しかしながらやはりこれは重大かつ画期的な発見であり、月面有人基地の可能性が広がる等、今後の宇宙開発の進め方にも大きな影響を及ぼす発見だったようです。

 

21世紀も20年経過し、ここでようやく昔の日本人の想像力の賜物「月の水」が実証され現代に繋がったというのは興味深いことです。


若水は本来「月の水」なのだから、できるだけそれに意味合いを近づけたい。その古人の思いが、月は無理にしても「なるべく遠いところの水を持ってくるのが良い」という若水迎えのルールに繋がったのではなかろうか?と元日5個目のみかんを食べながら推理しました。

ただ実際の月の水、含有量はサハラ砂漠の1/100以下ということで、いかに地球が水で満たされた星であるかということを逆説的に示すとも言えそうです。

よい水は日本酒と切っても切れない縁がありますからね。大切にしたいものです(突然のまとめ)。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

GN

 


<追記>
コロナ対策として、手洗いやうがいの他に、適度な水分の摂取が効果的とされています。口腔内や喉が乾燥していると、ウィルスや菌を体外に送り出す「繊毛」という組織の働きが鈍くなります。ウィルスがのどや鼻の粘膜に到着してから細胞内に侵入するまでに、概ね20分程かかるらしく、このインターバルを意識して水分を摂取するとよいそうです。

 

 

 

瑠璃色の地球。

The Avalanches - The Divine Chord ft. MGMT, Johnny Marr