ゴールデンウィークに入りましたが、ここのところ空模様の変化が激しくて、外出の予定が立てづらいとお嘆きの方もいらっしゃるかもしれませんね。
外出の予定がない雨降(AFURI)の蔵元、そしてCAS会員としては、毎日ゆっくりと様々な空を見られそうなことに期待が高まります。
はてCASとは?
CASは正式名称「Cloud Appreciation Society」、日本語で「雲鑑賞協会」とでも訳すのでしょうか、Edgeの翻訳機能では「雲感謝協会」と出ましたがそれはともかく、雲好きのGavin Pretor-Pinney氏が、空への愛を共有する世界中の人々を結びつける方法として設立した非営利の団体です。(ホームページ)
イギリスに本部があり、世界120か国に5万人以上の会員がいます。入会するとピンバッジやクラウド・セレクターなる雲の高度やレア度などがわかる「雲早見表」が送られてきます。(余談ですが、以前は5ポンドほどで入会できたのに今はかなり値上がりしているようです。)
N常務に付けさせてもらったピンバッジ。これでも絵になるのがニクい。
環境配慮型の(ペラペラな)クラウド・セレクター。「Wi-Fiもバッテリーも不要である」というイングリッシュ・ジョークが書いてあります。
ところで「雨降」には気象に関するサブネームを付けることが多いです。
「雨降 にごりさけ」(おかげさまでいったん終売しました)にはCLOUD NINEというサブネームを付けたのですが、これはにごり酒=雲、精米歩合=9割からの連想と、CLOUD NINEという成句が人間の感情に関わる色々な意味を持つので面白いかな~そうでもないかな~と思ったためです。
cloud nine〈話〉 最高に[この上なく]幸せ[ハッピー]な状態、至福(の状態)
◆【語源】《1》ダンテの『神聖喜劇』(The Divine Comedy)の中ではthe ninth heavenが神に一番近く、いちばん幸福であるとされた。《2》米国の気象庁で用いられた雲の種類の9区分から。《3》cloud nineとは積乱雲のことで、非常に高くまで上昇することから。(英辞郎on the WEB)
これに加えて、建築好きの方なら、バックミンスター・フラーの「浮遊都市」の名前としてご存じかもしれません。
クラウドナイン (Cloud nine) は、バックミンスター・フラーが名付けた浮遊都市である。巨大な球体(ジオデシック構造)の中の暖められた空気によって、構造体は浮遊する。構造は表面の応力分散の機構から巨大になる程、つまり球体が大きくなる程、容積>質量で増える為、より強くなる仕組みとなっている。
バックミンスター・フラーは球体の大きさが1マイル以上であれば、その質量は無視できるとした。そうすると球体内部の空気の温度が1度上がれば浮遊できるという。彼はこの風船のように浮遊出来る事を計算によって確かめ、何千人もの人口を住まわせる事ができる都市を作る事ができると言う。クラウドナインは気候の変化によって大きく左右される限界もある。(Wikipedia)
英語圏ではよく使われる表現のようで、よく洋楽のタイトルや歌詞にも出てきます。
Jamiroquai - Cloud 9
Owl City - Cloud Nine
The Temptations - Cloud Nine
Cloud Nineをプレート(フット)が雲形のグラスに。
先のCASですが、会員になると世界から集められた美しい雲の写真が毎日、短い文とともにメールで送られてきます。
本日のメルマガ(Saturday's Cloud)より。ナミブ砂漠上空に出た雲だそう。
「毎日あなたが雲を想い浮かべる瞬間は、あなたの幸福に深い影響を与えます」(CASのホームページより)
なるほど、考えてみれば確かにそんなものかもしれません。宣伝メールが日々たくさん届く中で、写真とシンプルな文のみで構成されたメールを開くと少しほっとします。
CASのマニフェスト、最後の一文。
Look up, marvel at the ephemeral beauty, and always remember to live life with your head in the clouds!
空を見上げて、はかない美しさに驚嘆して、そして忘れないで、空想しながら人生を生きることを!
(head in the clouds:空想にふけって, ぼんやりして)
GN
+++++
遠ざかる雲を見つめて
まるで僕たちのようだねと君がつぶやく
見えない未来を夢見て
風に吹かれて消えてゆくのさ
僕らの足跡
風に吹かれて歩いてゆくのさ
白い雲のように
猿岩石 - 白い雲のように